家、住まいとは家族が暮らす所であり、疲れた心と体を休める所であり、人が毎日を暮らす上での拠り所となる場所です。

 そこにはいろんなシーンがあります。

 家族皆そろっての夕食で家族との会話を楽しむ、子供の様子を見ながら料理をつくる、リビングでゆっくりくつろぐ家族とのだんらんのひととき、お風呂に浸かって疲れをとる、音楽を聴く、楽器を演奏する、映画を観る、来客を招いてホームパーティを開く等。

 人それぞれに異なったシーンがあり、各々の暮らし方によって、各々に居心地の良い住まいがあるはずです。

 また、家は、厳しい自然環境を和らげ、自然を上手く取り込む器でもあります。四季の移り変わり、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、雨や雪を防ぎ、光や風を適度に取り入れるよう工夫します。そして、自然環境の異なる地域によって、その環境に合った家の特色、特徴があります。

 このように、家は、各々の地域、自然環境に合った特徴を踏まえつつ、住まう人、各々の住まい方にあう居心地の良い場所となるものです。
  


 自分の住まいが街並の景観を形作るということ、住まいを街並みの風景のひとつとしてとらえたときにどう見えるのか考えてみることが大切です。

 例えば、各々の家が通りに面して樹木や植栽を植えることで、その通りは緑豊かな景観になるでしょうし、また、各々の家並みの屋根の形や外壁の色、素材が調和して建ち並ぶ姿は美しい街並みを形作ることでしょう。

 美しい街並みを散策することは、それだけで気分が良いものです。

 日常目にする街並の風景が美しければ、毎日が気持ちの良いものになりそうです。
 その風景を自らの住まいが形作っている。それはとても素敵なことかもしれません。

健康

 住まいと健康には深い関わりがあります。
 新築の住宅に用いられる建材に含まれる化学物質が原因となって起こるシックハウス症候群が近年、大きな問題となりました。法規制により、最近では建材メーカーの側で化学物質を用いないよう自主規制が進んでいますが、健康に害を及ぼす可能性のある化学物質を含んだ建材は極力使わないようにし、できるだけ自然素材を用いるようにすることが望ましいといえるでしょう。
 また、室内の空気がよどまないよう、十分な換気計画を行い、風が抜けるよう通風を考えた窓の配置をしたり、日照条件を十分考慮して計画することで、健康を損ねる原因となる湿気やカビを防ぎ、室内環境を向上させることができます。


自然との共生

 都市におけるヒートアイランド現象が問題になるなど、環境にできるだけ負荷を与えないようにすること、自然との共生が求められています。
 冷房負荷を下げ、できるだけ自然による通風を活かしたり、雨水を貯めて植物の水やりに使うこと等は比較的簡単に取り組むことができます。より積極的に活かす方法としては、太陽エネルギーによる自家発電や雨水貯留タンクによる生活用水への利用などがあります。
 屋上緑化は、ヒートアイランド対策として推奨されていますし、そこに住む人にとっても、室内の温度上昇を和らげることにつながるので、望ましいといえるでしょう。晴れた日に屋上の芝生に寝転がってみたり、バーベキューをしてみたり、楽しみも広がりそうです。

 
断熱

 近年、外断熱が注目されていますが、そもそも外断熱とはどういうものでどんなメリットがあるのでしょう。通常RCの建物では、躯体である鉄筋コンクリートの内側に断熱材を張る内断熱が主流でしたが、外断熱は躯体の外側に断熱材を張ることを指します。断熱材に覆われたコンクリートが蓄熱体となって、室温を一定に保つ働きがあります。
 このようなメリットの反面、躯体の外側に断熱材を張ることで外部の仕上材に制約があること、内断熱に比べると納まりなど施工が難しい為不具合となりやすいこと等があります。また、夏の日射を取り込んでしまうと温度が上がった状態のままになるので夏の日射を上手く遮る工夫が必要です。

 高気密・高断熱住宅は、住宅の気密性を高めることで室温を一定に保てるというメリットがあります。特に、冬の寒さの厳しい地域において用いられてきた手法で、寒さを和らげることができ、冬の省エネに配慮したものといえます。
 ただし、夏には室内の生活熱がこもりやすく、クーラーなどの冷房設備に頼る傾向が強くなります。夜から朝方の涼しさを日中も保てるよう、夏の日射の遮蔽と夜間の通風換気の工夫が必要です。
 高気密・高断熱住宅は、良い面もありますが、夏の暑い時期に窓を開け放ち、自然の風を取り入れることで部屋を心地よく涼しくするといった、暑さをしのぐ日本の伝統的な住宅デザイン手法とは考え方が大きく異なるといえるでしょう。


日照

 冬の日照は部屋を暖かくしますが、夏の暑いときには、室温が上がり冷房が必要な部屋になります。この夏の日射を和らげるために屋根の軒を深くしたり、庇を設けるといった方法があります。




 自分達には気に入った音楽も、隣人にとってはそうではないこともあります。ピアノやバイオリンなど楽器を演奏する場合は、ある程度防音処理を考えておいた方が望ましいでしょう。
 外部からの音を遮断し、室内の音をできるだけ外にもらさないようにするには、窓を遮音性の高い複層ガラスと気密性の高いサッシにする方法があります。また、本格的な防音処理の方法としては、床、壁、天井を二重にし、室(箱)の中にもうひとつの室(箱)を浮構造でつくるBox in Box工法があります。
 屋根にあたる雨音を和らげるには、屋根材の選定に配慮することが必要です。鋼板など金属板はなるべく避けた方がよいですが、使用する場合は、下地材・天井材に防音効果の高い材料を用いるなど工夫が必要でしょう。
 床の衝撃音を和らげるためには、カーペットなどのやわらかい床材を用いるとよいでしょう。


防犯

 近年、急増するピッキング被害など、防犯の問題に関心が高まっています。
 監視カメラ等の防犯設備を設ける方法は有効ですが、周囲からの見通しを確保すること、エントランスや窓を通りから見える位置に設けるなど、プランニングの時点で配慮することで防犯性をある程度向上できます。
 また、お互いが顔見知りであれば、不審者や見知らぬ人がいると目立つものです。お互いが顔見知りであることは、防犯の面でも有利であるといえます。
住まいの基本
コーポラティブとはコーディネーターによるサポートコーポラティブのメリット
資金計画|参加にあたって

Copyright Kaoru YAMASHITA,ARCHITECT & ASSOCIATES. All rights reserved.